eMAXIS Slimオールカントリー以外に
特に欲しい物も無く退屈な日々を過ごしていたが、
久々に興奮できる商品が発表された。
デュレーションの長い長期国債は、
株式と負の相関関係があり、値動きも株式の
ヘッジに使えるレベルで大きい。
(一般的な債券インデックスは値動きが小さく、
株式のヘッジには使いづらいものがほとんどだ)
従来も米国ETFにはTLTを筆頭に、
よりデュレーションが長くて値動きが
極端なEDVや、ややマイルドなVGLT等、
様々な長期国債のインデックスファンドがあり、
それらは国内証券口座からも取引可能だった。
しかし、株価下落のタイミングは円高に
振れ易い為、こうした米国ETFは円建てで見ると
思ったほど株式のヘッジにはならなかった。
一方で国内の長期国債ファンドはあまりに
経費率が高かったり、そもそも国内の利回りが
死んでいたりで使える物が存在しなかった。
そのような状況で、ファンドオブファンズでも
無いのに本家を下回る経費率で、なおかつ
為替ヘッジをしてくれるファンドが登場したのは
本当に驚いた。待ち望んでいたものが登場した。
細かいことを言うと、分配金を吐き出すETFより
非上場の方が好みだし、マーケットメイクも
対象外の為、乖離がかなり発生するだろう。
('20.11.13追記: マーケットメイク対象となった
ことを確認した。めでたい。)
そもそも、歴史的な低金利の今になって
長期国債に手を出すのは狂気の沙汰だ。
しかし、劇薬だと分かっていたとしても、
この魅力的な鎮痛剤に手を出さずに過ごすのは
なかなか難しい。
リーマン後の長期債下落(2009年)に始まり、
FRBの政策金利引上げ(2018年)で終わる、
長期債にとっては比較的厳しい期間で
ACWIとTLTのバックテストを実施した所、
シャープレシオはTLTが43%の時に最大となった。
(リスクは42%低減、リターンは21%棄損)
これから債券には冬が訪れると考えているので、
ポートフォリオの4割をこのヘッジ有りTLTで
埋める気は全くしないが、2割程度なら
組み込んでみるのも面白いのでは無いだろうか。
(ちなみに20%のTLTでもコロナショックの下落を
35%軽減出来ている)
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